レポート

Report

劇場公開が待たれる「KAMPAI!」、東京国際映画祭にて

2015 11.19
上映後に試飲会が行なわれた。

上映後に試飲会が行なわれた。

一足早く公開された日本酒映画「一献の系譜」は、さまざまな方面から注目を集め、今週末からはUplinkにて東京でのレイトショー上映も始まります。監督の石井かほりさんは、外国人記者クラブでの講演を初め、さまざまなイベントに引っ張りだこ。作品自体が持つ力はもちろんですが、酒蔵に足を運んだり、酒造りをする人たちから直接話を聞くことのなかった人たちにとっても、日本酒の世界に触れ、身近に感じることができるのは映画だからこそのことかと思います。全国での上映館も着々と増えていますから、お近くで上映される際は、足を運んでみたいですね。

そして、「KAMPAI! FOR THE LOVE OF SAKE」

ちょっと前になりますが、「KAMPAI! FOR THE LOVE PF SAKE」が「東京国際映画祭」で待望のジャパンプレミア上映され、満席のお客さまが鑑賞されました。

参加作品

参加作品

クラウドファウディングの協力者にチケットを手渡しする小西監督

クラウドファウディングの協力者にチケットを手渡しする小西監督

この映画はクラウドファウディングで集めた資金を元に製作。映画鑑賞券がリワードのひとつになっているため、上映前に監督自らチケットを手渡す姿も見られました。支援者の中には、サインを求める人や、持参したお酒のようなプレゼントを手渡し、激励している人もいらっしゃいました。

「もちろん自分の中では最良の形として発表したのですが、その一方で、クラウドファウディングで支援してくれている方々が気に入ってくれる作品になっていたら嬉しいなと、それは気になりますね」

出資した方々で、映画をご覧になっていたら、ぜひ、ご感想を伝えてあげてください。

共通の友人が紹介してくれたのですが、日本語が決して達者ではないのに蔵元自ら現地に切り込んでセールスをする姿がすごいな、と」

“共通の友人が紹介してくれたのですが、日本語が決して達者ではないのに蔵元自ら現地に切り込んでセールスをする姿がすごいな、と」

「日本酒の世界がおもしろいと思った時、海外に切り込んでいく久慈さん、日本酒を海外に紹介しようと世界をフィールドに活躍するアメリカ人のゴントナーさん、そして酒造りの責任者杜氏として日本で活躍するハーパーさんの姿に、やはりアメリカで活動するアウトサイダーとしての自分が重なりました。それなら描ける。撮ってみたいと思ったんです」

上映終了後のトークショーでは、思いの丈が溢れ出る小西監督から解説が聞かれました。残り時間も少ない中、早くから輸出にトライして来た「南部美人」社長の久慈浩介さんは、
「日本酒の映画が3本も作られるほど、かつてない人気を集めています。おいしくなっているこの時代のお酒を楽しんでほしい」と、話しました。
04DSC_1457ds

映画の中ではすてきなシーンを作り出していた、久慈浩介さんの長女と。

映画の中ではすてきなシーンを作り出していた、久慈浩介さんの長女と。

そして、レストランカーが取り囲む中庭で試飲会へ。

異国の地で、異なる立場でお酒に関わって奮闘する3人のアウトサイダーの生き方や考え方が、入れ替わり登場しつつもそれぞれ独立して進んでいくこの映画。3人が縦糸だとしたら、彼らを結ぶ横糸の役割をはたしているのが、日本酒研究家・ジャーナリストの松崎晴雄さん。4人目の出演者といえます。

松崎さんが主催し、久慈さんの「南部美人」も参加している日本酒輸出協会から、蔵元さんたちが応援に駆けつけてくれました。そこに、フィリップ・ハーパーさんの所属する「玉川」の木下酒造さんを加えて、ずらりと並び、客席と一緒に「カンパイ!」。

日本酒ジャーナリストの松崎晴雄さん(左から3人目)を会長とする日本酒輸出協会(Sake Export Association /SEA)加盟の蔵元さんたち。

日本酒ジャーナリストの松崎晴雄さん(左から3人目)を会長とする日本酒輸出協会(Sake Export Association /SEA)加盟の蔵元さんたち。

「かんぱーい!」このひと言を待っていました。

「かんぱーい!」このひと言を待っていました。

ところで、ちょっと個人的な話になるのですが……・

実はこの映画には、伝えるという立場とは別に、もうひとつ違った思い入れがあります。
何度か取材もさせていただき尊敬するハーパーさん、ゴントナーさん、応援する久慈さんというお三方、ということもあります。

加えて、昨年6月、私が個人的に主催し、たくさんの方にご来場いただいたイベントのシーンが、何度か登場しているのです。時間にしたらそんなに長い訳ではないのですが、思いのほか使われていて、サイドストーリーを形作っています。(小西監督の許可を得てお伝えしています)

イベントに参加してくださった方々、まだ上映時期は未定のようですが、機会があったら、ぜひご覧いただきたいですね。

SEA加盟蔵に加え、映画のメイン出演者の一人、フィリップ・ハーパーさんの「玉川」と、しばし山形に移転し、酒造りを続けている鈴木酒造店の「磐城壽」が並ぶ。

SEA加盟蔵に加え、映画のメイン出演者の一人、フィリップ・ハーパーさんの「玉川」と、しばし山形に移転し、酒造りを続けている鈴木酒造店の「磐城壽」が並ぶ。

「The Birth of Sake」の動きも少し聞こえてきました。「KAMPAI!〜_も着々と進んでいることと思います。その登場を待っているのは、日本酒関係者だけではないようです。

劇場公開が待たれる「KAMPAI!」、東京国際映画祭にて

written by伝々

【伝々(でんでん)】こと、ライターの伝農(でんのう)浩子です。 音楽雑誌編集部や旅行を扱う編集プロダクションを経てフリーランスに。 国内外を扱うガイドブックで取材スタッフを続けた後、人物インタビュー、中でも日本に住み日本の伝統文化を継いでいる外国人、日本の伝統文化を海外に広めている人などを、また、ビアトリクス・ポターと「ピーターラビット」シリーズなどをテーマに取材、執筆、撮影。 その一方で、1993年から、ある日本酒の会の試飲会を手伝い、幸せそう〜に帰っていく人たちを見送ってきました。数年前からは、日本酒を取り巻く状況もテーマとなっています。 *****過去記事***** 日本酒関係  日本酒以外

Hot Entry

sakefanについて

「sakefan」は日本酒ファンと蔵元をつなぐコミュニティサイトです。
日本酒の楽しみ方提案や、蔵元を中心にした地域の紹介などを通じて、みなさまとともに日本酒業界の活性化を目指していきたいと思います。
Facebookページ共々、ご愛顧いただけますようお願い申し上げます。

運営者情報

サイト名 
日本酒ファンのための情報サイト「sakefan」
運営会社 
高桑美術印刷株式会社
連絡先  
info@sakefan.net

お問い合わせ

一般のユーザさまへ

記事などのご質問はこちらからお願い致します。

お問い合わせ

蔵元さまへ

FACEBOOKの登録、イベントの告知希望などのお問い合わせはこちらからお願い致します。

お問い合わせ