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やまぐち地酒維新【番外編!!】に行ってきました

2016 06.30

山口県酒造組合主催の会。なぜ番外編かというと・・・

6月17日(金)16時から開始の「やまぐち地酒維新【番外編!!】」に参加してきました。sakefan.netのイベント紹介に掲載されていたイベントです。なぜ番外編かというと本番は別にあるのです。それの前哨戦という感じでしょうか。本番の案内は一番最後に書いています。
15時半受付開始とチケットに書かれていたので15時35分ごろに会場へ到着したのですが受付は始まっておらず既に入り口前に15人ほどの列が・・・。並んでいる間に出品酒リストと会場配置図が配られたのでどれを呑むかチェックを開始。今回は、20蔵88銘柄が出ているということで、全部を呑むと大変なことになりますね。私としては今回、せっかく山口県のお酒が集まっているので山口県推奨の酒米「西都の雫」で造られたお酒を中心に飲むことに決めていました。でもやっぱり好きな蔵のお酒は折角なのでそれではなくても飲みたいということもあり、と悩んでいると、15時45分に開場となりました。その時には40人ほど並んでいたでしょうか。制限時間は2時間です。

山口の色々なお酒が大集合!

どこから呑みに行くか

約2時間でこれだけの数のブースを回る場合、会場に入る前に次のことを決めておきたいところです。「すべてを回る」のか「決めたところだけ呑めればいい」のか。「普段は手が出ない高級酒を呑む」のか「蔵のメイン酒を呑む」のか。これらによって回る順番が変わってくるのです。すでに書いた通り今回は「西都の雫」のお酒を呑むが一つのテーマだったので、混む前に好きな蔵のブースを回ってしまってから、各ブースの西都の雫をいただくことにしました。もちろん全く飲んだことがない蔵が11もあるので私にとっての新しい発見があるといいなと期待していました。今回の様なたくさんの蔵元が集まるイベントではこの「自分にとっての新しい発見」があるかどうかがイベントの感想を左右します。蔵元とはゆっくり話すことは出来ないので、蔵元との濃い会話を期待する人は個別の囲む会的なイベントや蔵訪問の方がおすすめです。

ということで、入場と同時に多くの人が旭酒造(獺祭)と八百新酒造(雁木)ブースへ向かう中、私は真っ先に「永山本家」へ。銘柄「貴」でお馴染みの蔵元です。これは単純に好みの問題です。残念ながら今回西都の雫を使った「男山」は出品されていなかったので飲めませんでしたが「貴」はしっかり3種類いただきました。「男山」は地元向け銘柄ということで山口に行った際には是非飲んでみたいと思います。続いてすぐ向かいのブースの「中島屋」へ。なんと今回ので唯一、燗酒を提供されていました! 「カネナカ生酛純米山田錦」の燗は「旨い!」の一言。同じカネナカの生酛純米超辛口無濾過生原酒(こちらは冷や)もいただいて、次は「長陽福娘」の岩崎酒造へ。「雄町純米吟醸うすにごり生」は味わい、甘味、後切れのバランスが非常によかった。ここで初めて西都の雫で造った「夏純米うすにごり生」をいただく。少しクセを感じるこの感じが西都の雫の特徴でしょうか。

左:永山本家(貴)右:中島屋(ナネナカ・寿)

新しい発見という楽しみ

このペースで試飲した40銘柄すべてをレポートするとだらだらになってしまうので、抜粋しながら。ここから初めての蔵へ連続突撃です。
まずは阿武の鶴酒造。今は「三好」という銘柄でチャレンジされているという若い方でした。原則山田錦50%で酵母違いの純米吟醸。おいしいがもう少し個性が欲しい感じ。
次は岡崎酒造場。「長門峡」という銘柄。ここは純米系がズラリ。西都の雫の純米吟醸、麹米は山田錦で掛米は西都の雫の特別純米酒、食米であるイセヒカリというお米の純米酒など。やはり西都の雫は少しクセのある味らしく造りが難しいとのこと。私としてはどれも良い味わいが感じられておいしかったです。
続いて「わかむすめ」の新谷酒造、「金分銅」の金分銅酒造、「杉姫」の山城屋酒造、「山頭火」の金光酒造、「八千代」の八千代酒造、「宝船」の中村酒造は残念ながらなかなかコレという好みの味に出会えず。
私のこの日の新発見は堀江酒場の「金雀」。残念ながら西都の雫ではないのですが、八反錦で造った「秘伝隠生酛」と五百万石で造った「伝承山廃造」がとても好みでした。とにかく酸の感じが良いのです。山田錦で造ったものもいただきましたがどれも好みの感じでした。

左:岡崎酒造場(長門峡)中:堀江酒場(金雀)右:山縣本店(毛利)

西都の雫では前述の「長門峡」と、山縣本店の「無濾過原酒純米毛利」、はつもみぢの「原田」がおいしかった。皆さん地元のお米をうまく使おうという努力が伝わってきました。はつもみぢのブースでは「西都の雫は五橋さんが一番(造りが)上手いですよ」というお話もあり、五橋(酒井酒造)のブースへも行ったのですが人気でちょうど西都の雫の大吟醸がなくなったところで飲めませんでした。残念。五橋のほかのお酒はいただきましたが、もちろん美味しい。私もよく買う「五橋純米酒木桶造り」も西都の雫と聞いてびっくりしました。澄川酒造場の「東洋美人」、永山酒造の「山猿」、八百新酒造の「雁木ノ壱」など、これらの蔵元は当然ながらどれも美味しいのです。今回、その中で気になったのは「東洋美人酒未来」。酒未来というのは酒米の種類です。山形県の「十四代」の高木酒造へ修行に行かれていたことがあり、その縁で酒未来を使っているとのことでした。穏やかな味わいの中にも味があると感じました。酒未来は「高木酒造14代社長の高木辰五郎氏が育成。龍の落とし子、羽州誉と合わせて三部作。」(出典:酒米ハンドブック)のお米だそうです。
結局は造りなのでしょうが、同じ酒米で複数の蔵が造ったもの比べると酒米の特徴も見えてきて、蔵の特徴も見えてくるように思えとても面白いと感じました。
やはり「山田錦」一辺倒よりも色々なお米の味を楽しんで好みの味が見つかる方が私は好きですね。

さて「やまぐち地酒維新」の本番は、10月13日(木)19時から。場所は椿山荘、会費は8000円と少々お高めです。その分、着席でふぐ刺し、ふぐ鍋、抽選イベントに全員にお土産など盛り沢山で内容を考えると割安かもしれません。参加蔵は同じく20蔵の予定だそうです。8月上旬からチケット発売ということですので、気になった方はチェックしてみてください。

左:八百新酒造(雁木)右:澄川酒造場(東洋美人)

やまぐち地酒維新【番外編!!】に行ってきました

written byけんけん

けんけんこと、岡 健一郎(おか けんいちろう)です。日本酒を飲み始めて20年。年を追うごとに日本酒が好きになっていき、今では周りの若い人に日本酒を薦めています。普段は全く日本酒とは関係のない仕事をして、夜には呑みに行ったり、家呑みしたりの日々を過ごしていました。また日本酒ラベルのコレクターでもあります。 sakefanサイトをご覧いただいている多くの方と同じ立ち位置からの発信をしていければと思って始めたこのコラムですが、勤めていた会社を辞めて日本酒に関係のある仕事をメインにしていこうと模索している現在です。

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