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「第36回全国きき酒選手権大会」受賞者は……

2016 11.02
 左から一人おいて、団体の部・優勝:高知県代表植田憲尚さん・川田博士さん、個人の部・優勝:早川サトルさん(東京都)

左から一人おいて、団体の部・優勝:高知県代表植田憲尚さん・川田博士さん、個人の部・優勝:早川サトルさん(東京都)

外国人枠も増えた「第36回全国きき酒選手権大会」

今年も、この季節がやってきました。
予選を勝ち抜いた全国のきき酒自慢が集まり、競い合う「第36回全国きき酒選手権大会」。
今年は10月28日(金)に行なわれたこの大会、36回目を迎えたという歴史ある大会であり、各県からのたった2名しか上がれない全国大会。お酒のもう一つの楽しみ方を教えてくれるものでもあるかもしれません。2013年から加わった学生の部「大学対抗の部」もあり、今回は、初の外国人枠「インターナショナル部門」も開設され、総勢104名で競い合いました。

そして、結果は

<個人の部>
優勝:早川サトルさん(東京都)
準優勝:加藤博さん(北海道)
第3位:倉沢晃子さん(長野県)

<団体の部>
優勝:高知県代表植田憲尚さん・川田博士さん
準優勝:奈良県代表奥野夏美さん・木村豊恒さん
第3位:山形県代表齋藤剛さん・中野恵さん

<インターナショナル部門>
優勝 : Lin Weiyaoさん(台湾)
準優勝 : David Cheekさん(USA)
第3位 : Robert CHENさん(USA)

<大学対抗の部>
優勝:東京農業大学大里祥文さん・大高尚人さん
準優勝:新潟大学磯野弘さん・松岡慶都さん
第3位:津田塾大学五十嵐美里さん・石塚博子さん

お二人の受賞者にお話を伺うことができました。

優勝 した東京都の早川サトルさん

優勝 した東京都の早川サトルさん

3回目の挑戦で頂点に立ったという早川さん。実は、試飲会でよくお見かけするお顔なので、試飲会へはどのくらい足を運んでいるのか、というあたりから伺いました。

「だいたい週に3~4回、でも行けるのだったら毎日でも行きたい。ただし、試飲会のハシゴはしません。酔っぱらってお酒の味が分からなくなってはもったいないでしょ。お酒は味わって飲まないと。
お店に飲みに行くときでも、店の人に数種類、銘柄を指定して出してもらって、どの銘柄か当てる。ブラインドで飲みます。そうじゃないと飲まないんです。そうやって飲むと、お酒の味がよくわかって、楽しいんですよ。
飲む場所は自宅の近所が多いですね。良く行く店のマスターが、自分で旅行に出たときに現地の品揃えのいい酒屋さんからお酒を買ってくるので、東京ではあまり見かけないお酒も多いんです。その中からこれまで飲んだお酒と味や銘柄でつながりがありそうなものを選んでブラインドさせてもらいます。
一人で飲みに行った時もそうですが、友人たちと一緒の時でも、僕がお酒を飲む時はきき酒することを知っているので、協力してくれるんです。賞品でいただくお酒はいつも協力してくれる友人やお店の人たちと飲みたいと思います」

まさに、味わうために飲むお酒。話を聞けば、取って当然の結果、と言う気もして来る日頃の飲みスタイル。しかし、「3年目でやっとこの場に上がれた」。そして優勝。「びっくりしています」という言葉の通り、ややボーゼンとした様子だったのが意外でした。

ディヴィッドさんと同行して来たお仲間

%e3%81%8d%e3%81%8d%e9%85%922016_dsc_5665ds-jpg05ディヴィッド・チークさん。上の写真は同行して来たお仲間と。

インターナショナル部門で、話を伺えたのが、2位のデイヴィッド・チークさん。1年半前に日本に移住したばかりだそうです。

「ジョン・ゴントナーさん、知ってますか? ずいぶん前ですが、彼のセミナーを受けたんです(ちなみに、そのセミナーは飲食業など、プロ向けのものです)。アメリカ、サンフランシスコに住んでんでいて、そこには北米で最初にできた日本酒専門の酒屋さんがあり、いろんな酒をいい状態で置いているんです。私はいつもそこに買いに行っていました。
私の奥さんは日本人で、6年前に結婚したんですが、結婚パーティは、凄まじい量の日本酒で祝いました。
それに、私たちは、よく「sake jam」をしました。分かりますか? Jam session のように、皆が持ち寄っていろんなお酒をいただくんです。あと奥さんと私が料理して、自宅でのお酒の持ち寄りパーティも良くしました。日本から来た蔵元さんが参加することもありました。
ただ、お酒が高い。日本から輸入するから仕方ないけれど。でも、今は、日本に来ましたから、いろんなお酒がサンフランシスコより安く買える。毎日がハッピーです」

お酒のためだけに日本に来た訳ではないけれど、大きな魅力の一つであったことは間違いなさそうです。日本酒が旅行客を呼び込むだけでなく、移住者も呼び込むようになる、かもしれませんね。

「第36回全国きき酒選手権大会」受賞者は……

written by伝々

【伝々(でんでん)】こと、ライターの伝農(でんのう)浩子です。 音楽雑誌編集部や旅行を扱う編集プロダクションを経てフリーランスに。 国内外を扱うガイドブックで取材スタッフを続けた後、人物インタビュー、中でも日本に住み日本の伝統文化を継いでいる外国人、日本の伝統文化を海外に広めている人などを、また、ビアトリクス・ポターと「ピーターラビット」シリーズなどをテーマに取材、執筆、撮影。 その一方で、1993年から、ある日本酒の会の試飲会を手伝い、幸せそう〜に帰っていく人たちを見送ってきました。数年前からは、日本酒を取り巻く状況もテーマとなっています。 *****過去記事***** 日本酒関係  日本酒以外

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