レポート

Report

若手の夜明け 2018 大阪初上陸!

2018 10.05

全28蔵109銘柄が大阪・あべのハルカス25Fへ終結

昨年10月に10年一区切りという事で「1st Stage Final!!」と銘打って渋谷で開催してから約1年。幹事も変わって新たな体制での若手の夜明けは2018年9月29日(土)大阪開催でした。私も今年から関西へ戻ってきたので昨年に引き続き今年も参加しました。
全体としては会場が狭くなったからか参加蔵数が31蔵から28蔵へ少し減少。場所が渋谷から大阪へ変わったことで近畿以西の参加蔵が7蔵→12蔵へ増加。参加蔵の面子も大幅変更という事で、連続参加は12蔵にとどまり、新たに16蔵が参加しました。実は場所が半分程度になったので参加蔵が3つ減ったといってもこれは混雑必死の状態です。でも25Fなので「見晴らしはとんでもなく良いから開放感で狭く感じないかな」などと思っていると、当日は巨大台風が関西直撃の前日。まださほど雨が激しくなかったのは良かったものの天気はかなり悪いスタートでした。

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25Fからの景色

25Fへ着いてみると「そんなことは関係ない!」とばかりに大勢の人の活気にあふれていました。私は2部制の後半参加でしたが、前半は前売り券が完売と聞いていたのでもっと人込みが凄かったのでしょうね。蔵に囲まれた輪の真ん中あたりでもゆっくりメモが出来る状態ではない混雑でした。蔵と蔵の間も狭いため人気蔵の周辺は・・・近寄りたくない状態。それでも変な使命感に燃えて、今回も全蔵最低1銘柄は呑みました! 全28蔵33銘柄をいただいてのレポートです。

目立ったのは燗酒しっかり系ともう一つ・・・

全体としては若手が元気な蔵ということで、やはり今風な味とでも言いましょうか「スッキリ」「サッパリ」なところを目指しているのだろうなぁと感じる蔵が多いのがこのイベントの特徴ですが、今回は「燗酒を呑んでくださいよ~」というしっかり系の蔵が目立ちました。前回不参加で今回参加の中に「秋鹿(大阪)」と「奥播磨(兵庫)」と「花巴(奈良)」がいます。ご存知の方は「うんうん」と納得ですよね。もちろん燗酒を提供されている蔵は他にもあるのですが、押しが違う気がしました。秋鹿に至っては全部”瓶燗”して、テーブルに並んでいるものは燗冷まし状態。これが旨すぎるので良いのですが思いっきりの良さを感じました。他にも「竹雀(岐阜)」の生酛の燗酒も良かったです。

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奥播磨/秋鹿/石見銀山

もうひとつ印象的だったのが「フルーティーで香り高い大吟醸」系。女性が列をなしていました。ひとつは「荷札酒(新潟)」、それから「あべ(新潟)」、そして「丹-ni-(京都)」。荷札酒は目当ての紅桔梗が品切れで雄町の純米大吟醸を飲んだのですが、おじさんには一口で十分でした。あべでは目当てのREGULUSが飲めました。「酸をテーマにした」と言うだけあってフルーティーでも後口スッキリ。「肉料理に合わせてください」という事でした。酸について聞いてみると予想通り白麹でした(はっきり言われなかったのでこちらから確認しました)。-ni-は残念ながら品切れ。「720mlで2万円」と言われるとみんな飲んでみたいですよね。残念でしたが「同じくらい自身がある」と言われていた-inei-(いんえい)を試飲させてもらえました。蔵がどこか謎だったのですが、丹後のお酒という事だそうです。
これらの日本酒は毎日飲む人向けではなく、時々お店で飲んだり、パーティーで飲んだりする人向けですね。これだけお猪口が合わないお酒も珍しい。ワイングラスはバッチリ合います。一般的に「大吟醸でフルーティー」と言われるレベルではない香りと甘さです。しっかりした主張を感じます。しかし新潟からの参加がこの2蔵だったので、一般的な新潟イメージではなくて面白かったです。これこそ「若手の夜明け」らしい感じですね。

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荷札屋/あべ/丹

各蔵が目指すところは・・・

燗酒しっかり系と思いっきりフルーティー系が目立ったこともあり、その他はどこも美味しいのですがインパクトに欠ける印象になってしまいました。全体のレベルが上がってくると良くも悪くも個性が必要になってきます。その背景にはしっかりしたコンセプトや主張があることでしょう。どの蔵も今までから”一歩踏み込んで”目指すところを考え直すステージに来ているのかもしれません。
そんな中、若手の夜明けの顔のひとつ「仙禽」は、やはり格を感じさせる味わいでした。「ナチュール」を呑みましたが、ブースの方が勢い余って通常グラスの下1/4くらい入れるところを半分以上入れてくれました。「すみません」と謝られましたが「いえいえ」と応えながら心で「ありがとう」とつぶやきました。
残り時間20分を切ったあたりから次第に蔵の人とも話しやすくなりましたが、中々にハードな2時間でした。次回はもう少しスペースに余裕があって色々な蔵の若者と話が出来ると嬉しいなと帰りながら思いましたが、彼らのお酒の人気を考えると叶えられないかなぁとも思ってしまうのでした。

<追伸>
けんけんが試飲した33銘柄についてご興味を持っていただけた方はけんけん個人サイトのコラムをご覧ください。こちらはあくまでも個人的なサイトでありsakefan.netとの運用とは関係ないことをご承知おき願います。

若手の夜明け 2018 大阪初上陸!

written byけんけん

けんけんこと、岡 健一郎(おか けんいちろう)です。日本酒を飲み始めて20年。年を追うごとに日本酒が好きになっていき、今では周りの若い人に日本酒を薦めています。2017年までは普段はIT関係の仕事をして、夜には呑みに行ったり、家呑みしたりの日々を過ごしていました。 sakefanサイトをご覧いただいている多くの方と同じ立ち位置からの発信をしていければと思って始めたこのコラムですが、勤めていたIT企業を辞めてネット専業の酒屋になりました(それだけではありませんが)。 また日本酒ラベルのコレクターとしては集めたラベルのデジタル化(blog化)を始めました。ご興味のある方はご覧くださいSAKE-LABEL.COM(https://sake-label.com)

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