箸休め

Sake-break

日本酒wo楽しもう!<その1>呑みくらべる

2015 07.02

呑みくらべをしよう!

このシリーズでは、皆さんに色々な日本酒の呑み方を知ってもらって、試してもらいたいという思いで実際に行った呑み方をご紹介していきたいと思います。
まず1回目は「呑みくらべる」です。
日本酒の呑み比べと言えば、いろいろな呑み方を聞いたことがありませんか。ざっと思いつくだけでもこんなのがあります。お店でも「利き酒セット」とかありますよね。
 ・一つの蔵の色々なお酒
  (例えば、○○酒造の純米酒と純米吟醸と純米大吟醸のお酒を揃える)
 ・同じ酒米で色々な蔵のお酒
  (例えば、純米吟醸で備前雄町のお酒で揃える)
 ・色々な酒米で造られたお酒
  (例えば、秋田さけこまち、夢の香、石川門で作られた各地のお酒を揃える)
 ・同じ地域のお酒
  (例えば、長野県佐久地方13の蔵のお酒を揃える)
 ・地域対抗
  (例えば、酒どころ新潟県vs兵庫県のお酒を揃える)

気になったテーマを決めて、お酒を集めてみてください。集まったら、さあ呑み比べ!
たくさん集めると一人で呑むのは大変。ということで、仲間を集めて呑み比べ会を開いてしまいましょう!

呑み比べ会をやってみた

今回、私が行った「呑み比べ会」は、薀蓄(うんちく)好きなメンバーが多かったので少しマニアックなテーマにしてみました。
テーマは「造りの違いを感じる」。
きっかけは、奈良県の美吉野醸造(銘柄は花巴)さんを訪問したことです。独特な「水酛(みずもと)」という造りのお話を伺って非常に面白いと思ったことを仲間にも知ってもらいたいと思ったのです。この時の話はsakefanのReport「花巴の作り手(美吉野醸造)を訪ねました」をご覧ください。

会場はこんな雰囲気でした。おしゃれなオフィスです。

花巴には、「水酛」の他にも最もポピュラーな「速醸酛」、割と良く聞く「山廃酛」で造られたお酒があるのでその3種類を軸に据え、他の蔵元のお酒で、「生酛(きもと)」造りと「菩提酛(ぼだいもと)」造りのお酒を用意しました。また、食前酒として「山廃」なのですが白ワインの様だと聞いたお酒と、「水酛」のどぶろくが手に入ったので、これで全7種。土曜日のお昼に9名集まって呑み比べました。
酒のアテは、参加者の料理好きメンバーが持ってきてくれて、お酒を含めて皆で購入価格と材料費を割り勘する形式です。今回は場所に参加者の休日のオフィスを貸して頂けたので、場所代無料!結果的にとってもリーズナブルに楽しく呑めました!!

今回のお酒。四合瓶で7本です。

呑み方は、まず食前酒の2種類を呑んで感想を言います。合いそうなアテをつまんで、ワイワイ、ガヤガヤ。
次に、予め花巴の瓶は新聞紙で包んでおき、A/B/Cと書かれたプラカップに注いでどれかわからない状態で呑み比べ。「これは山廃だ」「いやいや速醸でしょ」なんて言いながら自分の好みを見つけます。果たしていつも思っている好みと同じか、また呑んだことのない「水酛」はどれなのかとワクワクしながら呑みました。
3種類あるとやはり、良く減るものと減らないもとが分かれて本能に従った好みが分かります。
銘柄を隠して呑むのを「ブラインド」と言いますが、合っているかどうかというより、この色々と思い巡らす過程が楽しいですよ!
一応、結果をお伝えすると、皆、水酛は「これは呑んだ事無い感じ」「なんか面白い」という意見で、すぐに分かったようです。山廃酛と速醸酛は、私を含め、半分ほどが自信たっぷりに間違えました・・・・。なかなか難しいです。私は山廃造りのお酒が大好きなのですが、面白いことに「これは山廃」「これは速醸」と(間違ったことを)言いながら、食べ合わせを楽しんでよく飲んでいるのは、自分で「速醸」と言っている「山廃」のお酒。結果発表の時に見てみると、しっかり「速醸」が残って「山廃」と「水酛」が減っている・・・。本能は正直なようです。

こんな感じでブラインドテイスティング。

アテはこんな感じでした。どれも美味しかった!
左上はぬれ煎餅。左の真ん中はクリームチーズの味噌漬け(自家製)。卵と笹蒲鉾は燻製(これも自家製)。

また、各自にアンケート用紙を配って、味の感想を文字にしてもらいました。難しく考えてお酒がまずくなっては本末転倒なので「ひとことだけでいいよ~」と言って書いてもらったのですが、多くの人から「こうして文字にしてみる機会がなかったのでしっかり味わえて良かった」とか「いつもより真剣に飲んで味わうことで新しい楽しみ方を見つけた」という意見をもらえました。この好評価は想像していませんでした。難しく考えないで、いつもと違った楽しみ方をしてみましょう!文字にすると同じ味でも色々な感じ方、色々な表現があって、結構ナルホドと感じたことも発見でした!

注)お酒の味のコメントは個人の主観に基づくものです。参考としてご覧ください。

次回は「夏はロックで日本酒!」を予定しています。お楽しみに!

番外情報
<今回の呑み比べ会の詳細>

1.お酒
1杯目)
木戸泉 afs(アフス)純米生酒 高温山廃一段仕込み
2杯目)
金鼓 濁酒(だくしゅ)伝承水酛仕込み 金鼓蔵付き酵母
3~5杯目)
花巴 水酛純米原酒 吟のさと
はなともえ 弓絃葉(ゆづりは)速醸酛 吟のさと 火入
花巴 酵母無添加 山廃純米 雄町 無濾過生原酒
6杯目)
泉橋 生酛 黒とんぼ 純米酒 
7杯目)
御前酒 さくらほろり 雄町菩提酛純米生貯蔵

2.アテ
半熟卵の燻製、笹かまぼこの燻製、じゃこ天の燻製、朝どり(なんと会場オフィスの職場菜園!)茄子の浅漬け節がけ、八丁味噌と味醂と黒ビールの味噌床で仕込んだクリームチーズの味噌漬け(1か月ものと1週間もの)、人参のきんぴら、ピーマンのきんぴら、レンコンの酢漬、手作りちりめん山椒の一口サイズおにぎり、ぬれ煎餅、炭火焼鳥(真空パック)、ドライフルーツ(枝付レーズン)

3.お酒の感想(コメント抜粋)
1杯目)木戸泉 afs(アフス)
・香りさわやか。味わいは乳酸系。余韻に米っぽさを感じる。
・白ワインの様な、それでいてフワッとした香りが印象的。おいしい!
・酸味がワインの様。ちょっと膨らんであとがスッと消える。香りは日本酒ぽかったので一口飲んでびっくり!

2杯目)金鼓 濁酒(だくしゅ)

※見た目が印象的だったので写真付きで。

・見た目と違いさっぱり。米の食感が楽しい。
・思ったよりも甘くない。以外に力強い。
・辛口。濁りなのに後味すっきり。噛むと爽やか。
・見た目に反してあっさり感じた。炭酸も入って飲みやすい。

3杯目)花巴 水酛純米原酒
・甘みが最初にくる。ややボディを感じるが、それ程強くはない。余韻がフルーティー。
・花巴3種の中で一番力強い。チーズに合う。
・南国の果実みたい。

4杯目)はなともえ 弓絃葉
・すっきり、クセがない。酒の香りが鼻に抜ける。柔らかい。
・馴染みのある辛口。酢の物に合う。
・日本酒っぽい感じが一番する。

5杯目)花巴 山廃純米無濾過生原酒
・柑橘系の広がり。ふくよかさを感じる。爽やかさが長く続く。
・花巴3種の中で一番バランスが良い。
・ゆたかな味わい。

6杯目)泉橋 黒とんぼ 生酛純米 
・ドライ。ふくよかさややあり。
・後味までしっかり。米の味がする。
・マイルド。わりとサラサラ入る。

7杯目)御前酒 さくらほろり
・甘み、柔らか。
・きりっと、あっさり。
・麹っぽさを少し感じる。総合的には飲みやすい。

注)お酒の味のコメントは個人の主観に基づくものです。参考としてご覧ください。

日本酒wo楽しもう!<その1>呑みくらべる

written byけんけん

けんけんこと、岡 健一郎(おか けんいちろう)です。日本酒を飲み始めて20年。年を追うごとに日本酒が好きになっていき、今では周りの若い人に日本酒を薦めています。普段は全く日本酒とは関係のない仕事をして、夜には呑みに行ったり、家呑みしたりの日々を過ごしていました。また日本酒ラベルのコレクターでもあります。 sakefanサイトをご覧いただいている多くの方と同じ立ち位置からの発信をしていければと思って始めたこのコラムですが、勤めていた会社を辞めて日本酒に関係のある仕事をメインにしていこうと模索している現在です。

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