箸休め

Sake-break

ひやおろし・秋あがりを楽しもう!

2017 09.13

秋あがりの季節です

みなさん、9月になりました。ということで今年のひやおろし・秋あがりの季節です!まずは、そもそも「ひやおろし」とは? 「秋あがり」とは? というところの確認から始めましょう。
ひやおろしとは、冬から春にかけて醸した新酒を一度火入れした状態で貯蔵してひと夏越してから二回目の火入れをしないで出荷する(冷やのまま卸す)ことと言われています。
では、ひと夏超えてお酒はどうなるかというと少し熟成してまろやかになる場合が多く、うまく熟成できたぞっということを「秋あがり」という説明が一般的ではないでしょうか。秋あがりして新酒とは別の形で美味しくなったお酒をひやおろしとして出荷してもらうというのが我々呑む側として一番うれしいところです。
このような考え方から「ひと夏越した」時期というのははっきりと決まっていないらしく、現在多くは9月になると出荷されますが、10月からであるべきという論調も見られます。8月はさすがにひと夏越したとは言えない気がしますが、9月か10月かというところは、出荷される蔵元さんの考え方で良いと思います。その年の気候によっても蔵元さんの所在地によっても環境は異なりますし、9月と10月で熟成度合いも違いますよね(きっと)。蔵元さんが「秋あがりしたぞ!」と思ってもらって出荷してもらえるとこちらとしては「今年はどんな感じかな~」と楽しみにいただけます。また9月に飲んで、10月にも飲んで、11月にも飲んでと熟成の進み具合が分ったりすると、とても面白いですが通常酒屋さんで購入する場合、10月に購入したから10月出荷とは限らないところが難しいですね。同じひやおろしでも「夏越し酒(なごしざけ)」(前半)、「秋だし一番酒」(中盤)、「晩秋旨酒」(後半)と呼ぶなんて風情な言葉もある様なので是非比べられる形をどこかの蔵元さんか酒屋さんが造ってほしいと願っています。

突然ですが佐久へ行ってきました

9月9日、ふら~っと長野県の佐久地方へ行ってきました。長野県は9月9日がひやおろしの出荷と酒造組合さんからお話があったということで、ひやおろしを購入しに(というのは嘘で偶然でした・・・)。神奈川から電車でふらりと日帰りで行ったので3つの蔵元直売所しか行けませんでしたが、そのうち2つの蔵でひやおろし・秋あがりがありました。
写真は1軒目の黒澤酒造さんの蔵(写真上)と直売所(写真下)です。

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今回購入した2本のうち、黒澤酒造(こちらは佐久地方ですが佐久市ではなく南佐久郡佐久穂町です)の「マルト 礎 純米吟醸 生酛造り 秋あがり 自社栽培米」は各900本限定で春と秋に出荷されるとのこと。春は新酒、秋は秋あがり。言われてみれば同じ造りのものを保存すれば、このセットが出来上がります。両方呑むと違いが判ってとても楽しいのではないでしょうか。このお話を聞いて思い出しました。私自身「秋あがり」とか気にしないでこの呑み方を毎年秋鹿・千石谷でしていました。春は「霜柱」秋は「秋時雨」という名が付いています。ただいままで秋に「ひやおろし」を呑んでいる意識はなく、お酒にも書かれていません。はっきりとはわかりませんが、どうもこれは「秋あがり」ではあっても「ひやおろし」では無い様です(出荷時に火入れされている)。それでもやはり熟成した色合いがあり(透明な瓶なので良くわかります)まろやかさを感じます。
ということでひやおろしかどうかはともかく、秋あがりのお酒を楽しみたいと思います。

二軒目にお伺いした土屋酒造店は「亀の海 秋あがり 夕やけ小やけ(特別純米)」。橙色のラベルが印象的です。
表のお店は白壁のスッキリした雰囲気なのですが、裏の蔵の方はとても立派な佇まい(許可をいただいて撮ってます)でいい雰囲気でした。「茜さす」という銘柄もあります。
写真は2軒目の土屋酒造店さんの蔵入り口(写真上)と直売所(写真下)です。
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みなさん呑みましょう!

今回購入した2本を常温で呑んでみました。
「マルト 礎 純米吟醸 生酛造り 秋あがり 自社栽培米」は生酛らしいしっかりした味わいに良い酸があります。少し熟成した感じが味に丸みを出している様に感じます。
「亀の海 秋あがり 夕やけ小やけ(特別純米)」は米の旨味が程良い甘さを感じさせ、そのあとスッキリとする味わい。
どちらも冷酒、常温、燗のどれでもぞれぞれ美味しく味わえる予感がします!

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みなさんも夏酒から新酒までの間、この秋あがりした美味しいお酒を楽しみましょう。蔵元まで買いに行くと思っていなかった現地限定酒や詰めたてに出会えるかもしれません。10月1日は「日本酒の日」ということで、日本酒で乾杯に関するイベントも多く開催されます。夏バテも終わって、食欲の秋、皆さん日本酒を呑みましょう!
9月は冷やして、10月中旬ごろからは温めてと、同じお酒を二度楽しめる季節でもありますよ!

ひやおろし・秋あがりを楽しもう!

written byけんけん

けんけんこと、岡 健一郎(おか けんいちろう)です。日本酒を飲み始めて20年。年を追うごとに日本酒が好きになっていき、今では周りの若い人に日本酒を薦めています。普段は全く日本酒とは関係のない仕事をして、夜には呑みに行く(毎日ではありませんよ)という生活です。家呑みも大好きです。日本酒ラベルのコレクターでもあります。 sakefanサイトをご覧いただいている多くの方と同じ立ち位置からの発信をしていければと思っています。

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